Sweet Candy ~誕生日大作戦~




お店の裏に連れてこられたあたしは前を見ることができなかった。


だって絶対怒られるし問い詰められる。



そんな気持ちでいっぱいで…



ただ陸の足元だけを見ていた。






「なあ、何でここにいんの?」



声は明らかに不機嫌。



あたしはどうしたらいい?



「ちょっといろいろあって…。」



陸のプレゼント買うためのバイトなんて言えるわけない。


だからと言って…




「ちょっとって何だよ。」



「それは…別に…。」




やばい…


雰囲気が確実にやばい。



「は?俺には言えないこと?」



不機嫌通り越してもう怒ってるよ~…


どうしようもできない。


陸の顔も見れない。




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