Sweet Candy ~誕生日大作戦~
「陸…には、関係…ないよ。」
震える声で言った。
怒られる?
そう思ってゆっくり顔を上げると寂しそうに微笑む陸がいた。
な…んで?
「そ。わかった。」
それだけ言って陸は戻ってしまった。
「え…どうして?」
さっきの寂しそうな笑顔は何?
逆に胸が痛むのはなぜ?
これなら怒られたほうがよっぽど良かった。
陸のプレゼント買うためだよ
って言えばよかったのかな?
ううん、違う。
言ったらきっとやめさせられちゃう。
陸はそんなのいらない、とか言ってその言葉にあたしはまた甘えちゃうんだ。
たまにはあたしから何かしなきゃ、
あたしが行動しなきゃ陸に飽きられちゃうんだもん。
だから…
だからこれでいいんだ。
ごめん、陸。
ごめんなさい。