キミと一緒なら
と。
ぶわっ。
やたら強い風が来て、思わず目を瞑る。
もうすぐ春とは言え、まだまだ外は肌寒い。
その上でこの風。
冬の厳しい寒さを思い起こさせるほどにきつい。
服の内側にまで吹き込んでくる風に、思わず首をすくめてしまう。
にも関わらず、私は、何故だか楽しい気分であった。
何だかウキウキがわいてきて、とまらない。
「なーにニコニコしてんだか」
「あ、わかる?」
「アホかと思うくらいに笑ってるし」
「アホとは何さアホとはー」
ぷーと膨れてみせると、彼が「悪い悪い」と弁解。
どうでもいいけどこうやって膨れてみせるのって他の人の前じゃできないなぁ。
「だって、ホントに楽しそうだからさ。お前って祭りの日にはしゃぐタイプな」
「や、それよりも台風にワクワクするね。学校休みになってもならなくても」
「変なヤツ」
「その変なヤツと付き合ってるキミはどうなんの?」
「優しいヤツ」
「自分で言うー?」
「ですよねー」
言いながら、彼も楽しそうに笑った。
ぶわっ。
やたら強い風が来て、思わず目を瞑る。
もうすぐ春とは言え、まだまだ外は肌寒い。
その上でこの風。
冬の厳しい寒さを思い起こさせるほどにきつい。
服の内側にまで吹き込んでくる風に、思わず首をすくめてしまう。
にも関わらず、私は、何故だか楽しい気分であった。
何だかウキウキがわいてきて、とまらない。
「なーにニコニコしてんだか」
「あ、わかる?」
「アホかと思うくらいに笑ってるし」
「アホとは何さアホとはー」
ぷーと膨れてみせると、彼が「悪い悪い」と弁解。
どうでもいいけどこうやって膨れてみせるのって他の人の前じゃできないなぁ。
「だって、ホントに楽しそうだからさ。お前って祭りの日にはしゃぐタイプな」
「や、それよりも台風にワクワクするね。学校休みになってもならなくても」
「変なヤツ」
「その変なヤツと付き合ってるキミはどうなんの?」
「優しいヤツ」
「自分で言うー?」
「ですよねー」
言いながら、彼も楽しそうに笑った。