思い出色に染まる空



「ねぇ……」




お母さんに名前を呼ばれて、


俯いた顔を上げる。





お母さんはいつものように


子守唄を歌うときみたいに、



あたしを少し揺すっては、




泣き止むように、


優しい声で話した。












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