思い出色に染まる空
見上げたサキ


ランドセルが小さくなってきたころ、


あたしは、特に目立つわけじゃないけど


何かと友達が多い子だった。


帰ろうとすれば

何人からも声がかかって、


結局特定の子と話すだけ。




ある日、その輪の中にいた
クラスの子に言われた。





「いつも、空見てるよね」



まあ、
よく空見てボーッとしてるしね。









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