死に神の涙
「やべ〜遅刻かも…。宇佐兎さん遅刻にうるさいからなぁ」

早朝の街を莞爾が走る。
先日、旅行から帰って来て爆睡した為に目覚まし時計に全く気がつかなかったのだ。

「行くしかないかなぁ…」

莞爾が路地裏を見る。
そこだけ光が入らない。
ここを通れば喫茶店まで近道になるのだが、不良や、やくざ崩れの人が沢山居るのでいつもは通らない。

「ま、大丈夫だろ。朝早いし」

莞爾が路地裏に向かって歩き出す。
路地裏を歩いてるの様々な目線を感じる。

それは明らかカモを見る目だ。
それに気にせず莞爾は歩き続ける。

莞爾の前に空き缶が落ちて来た。
莞爾は不思議がって上を見る。

上を見てさらに驚いた。


人が落ちて来てるぞ!

しかも二人!
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