死に神の涙
「いやぁ、君と戦う日が来るとは思って無かったよ」

キティが観覧車に座りながら言う。

「一つ聞きたい」
「ん?何々?」
「…本当に…死んだのか?」
「嗚呼、親御さんの事?俺は直接見てないけど死んだみたいだね」
「誰が殺した…?」

キティが悩むそぶりをする。

「誰が…って言われると難しいねぇ。実行者全員で殺したからね」

苅麻が一瞬でキティの背中に回る。

「…マジ?」

キティが後ろを振り向くのと苅麻が鎌を下ろすのは同時だった。
苅麻の床には二つに斬られた観覧車が落ちている。

「良いねえ!やっぱそうでなくっちゃ!」

キティが手から火の球を放つ。
苅麻がそれを真二つに斬る。
斬った火の球が二つに分裂し、再度苅麻を襲う。
苅麻はその球を…蹴り飛ばした。
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