死に神の涙
「やぁっと見付けたわ」
暗闇から声がする。
声の主を見るが暗闇で見えない。
「おい、苅麻よう。怒りに身を任せるなとあれほど言ったがなぁ?」
「…誰?」
「知らないっす」
「苅麻先輩の知り合いみたいですけど…」
苅麻は声の主を見るが襲おうとはしない。
「まぁ良いわ。これ以上暴れられるのも困るしな。悪いが寝てもらうぞ」
苅麻の体にツタが素早く巻き付く。
どこから出て来たのか、いつ出て来たのか全く分からなかった。
「ほう…この業は奴か…」
声の主…スーツ姿の男が苅麻の頭に指を当てながら言う。
苅麻は全く身動き出来ない。
男が小さく何かを呟く。
すると苅麻の翼は消え、牙も無くなる。
やがて苅麻の体が力を無くして倒れる。
ツタはもう巻いていない。
「これで大丈夫だ。後はそちらで構ってやれ」
「ちょ、ちょっと!」
宇佐兎の制止を無視して男は姿を消す。
跡形も無く。
音も無く。
暗闇から声がする。
声の主を見るが暗闇で見えない。
「おい、苅麻よう。怒りに身を任せるなとあれほど言ったがなぁ?」
「…誰?」
「知らないっす」
「苅麻先輩の知り合いみたいですけど…」
苅麻は声の主を見るが襲おうとはしない。
「まぁ良いわ。これ以上暴れられるのも困るしな。悪いが寝てもらうぞ」
苅麻の体にツタが素早く巻き付く。
どこから出て来たのか、いつ出て来たのか全く分からなかった。
「ほう…この業は奴か…」
声の主…スーツ姿の男が苅麻の頭に指を当てながら言う。
苅麻は全く身動き出来ない。
男が小さく何かを呟く。
すると苅麻の翼は消え、牙も無くなる。
やがて苅麻の体が力を無くして倒れる。
ツタはもう巻いていない。
「これで大丈夫だ。後はそちらで構ってやれ」
「ちょ、ちょっと!」
宇佐兎の制止を無視して男は姿を消す。
跡形も無く。
音も無く。