死に神の涙

「あちゃ〜やっぱ、ばれた？」

リンが影から姿を現す。

「キティが来た時点で貴様が来る事は予想済みだ」
「あ〜読まれてたって訳ねぇ…」
「のこのこ出て来る事はどうなるか分かってるな？」
「まぁまぁ、もう少し雑談を楽しもうよ、ね？」
「……」
「人間界はどうよ？あたしゃぁ、人間の男しか興味無いんだけどさ」
「あ〜そういやぁ…あんたはそうだったな…。人間の界は良い場所だよ」
「最近はねぇ、死に神界も色々と物騒でこっちに来る奴らが増えてるんだよねぇ」
「良い事じゃねぇか。あんたも来ればどうだ？」
「残念、今回は仕事なんでね。プライベートなら遊びに来るんだけどね。…よし、時間だな」

リンの後ろに何十人もの男が並んでいる。

「あんたが寝てる二日間暇でさぁ、色々手玉にしちゃったよ」
「…時間稼ぎか」
「正解！ま、雑談は楽しめたよ。じゃぁ、苅麻には死んでもらうかぁ〜。…あたし達の仲間に戻るなら別だけど」
「断る」
「ん…りょーかい。じゃ、皆！やっちまいな！」