つまり、愛




「るんるーん♪」


軽いステップで、図書室に向かったあたし。図書委員だから本の整理をしなくちゃいけない。

別に嫌な仕事ではないから、ルンルンと鼻歌混じりでやっている。




本をかなり積み上げて持つとかなり重たい。し、前も見えない。



だけどこれを運べば終わりなんだ!
気合いを入れて運んでると…


「危ない!」

「ふぇ?」



ドンっ…バサバサ!


「いった―くはない。てか誰!?ぶつからないでよ!放課後に図書室になんで人がいるの?」

「いった―くはないってなんだよ…ククッ」



見上げれば背の高いかっこいい男の子。


「え…もしかしてかばって…」

「そうだよ。覆い被さった、だってぶつかった俺が悪いもんな。」



そう言いながら本を運んで行ってくれた。



「俺、暁人って言うんだっ!」

「あたしは沙織!」


「よろしくな」
「よろしくね」








**********




「あれを沙織は、偶然だと思ってるんだろうな―」


ずっとタイミング狙ってたんだけど…
まぁこれは、俺だけの秘密。


沙織には絶対教えない。









*おまけ完*


< 16 / 16 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

キミの目に映るもの

総文字数/6,155

恋愛(その他)17ページ

表紙を見る
終わらない詩

総文字数/9,332

詩・短歌・俳句・川柳37ページ

表紙を見る
アイノイロ

総文字数/3,495

恋愛(その他)11ページ

表紙を見る

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop