身長差15センチの関係 3
「それは……」
「君の無事な帰宅の為に、一刻も早く雨が上がるのを祈るばかりだ」
「祈ってるんですか?」
「他に天気の変え方を知らんからな」
弓倉は外を見た。
まだまだ雨足は強い。
高志の言うように、これからさらに酷くなっていくようである。
「とにかくだ」
弓倉は、高志に向きなおる。
「いつかは帰すとして、無事に家まで着いてくれよ。そこいらの溝や河川を覗き込んで流されたりしないように」
「先生、心配しすぎです」