身長差15センチの関係 3

鈴璃は髪を洗う手を休め、薄目を開けて自分の手を見た。

痕があったほうの手をもうひとつの手で握り、ぐっと絞めてみる。

甲に残る爪痕。
鈴璃はそれを見てつぶやいた。

「……両手ね」

と、その時、

ズッ、ガーーンッ!!

閃光と地響きが同時に届き、一瞬で周囲が闇に落ちた。

完全な暗闇。
停電。
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