身長差15センチの関係 3

鈴璃は、言葉を発せずに高志の腕をとる。

両手でライトを構えさせ、必要な位置に固定させた。

「しばらく、そうしてて」

髪のシャンプーを流しに戻っていく鈴璃。

「う、うんっ」

高志は、おろした目蓋をぷるぷるさせながら返事をした。

ザーーッ。

鈴璃は、律儀すぎる弟がくれる灯りの真ん中で水流を浴び始めた。




「ねえ、お姉ちゃん、まだぁ?」
「リンスもしたいから、もう少し」

鈴璃のその日の入浴時間は、
いつもよりほんの少し長かった。



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