身長差15センチの関係 3

「まったく……、」

外では、まだ鳴っている雷。
響く音に隠して鈴璃はつぶやいた。

「だれが余計なことを教えてるの?」
「え、なに?」

高志には聞こえない。

代わりに、
鈴璃は、弟に聞こえるように言ってやった。

「来てくれてありがとう。高志のおかげで助かった」

「そう?」

それを聞いた高志の照れた、そして誇らしげな顔。

鈴璃を見上げて、満面の笑みを見せてくれる。

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