身長差15センチの関係 3
「あ~あ」
高志は落胆し、
窓の向こうでいくつかの運動部が、雨に濡れながらまだ練習しているの眺めて息をついた。
そこに、高志の後ろを通りかかる数人の上級生。
高志と同じものを窓から見て言う。
「あいつら、雷鳴っているのにまだ練習してるよ」
「うん、出るな。弓倉先生と角野先生のあれ」
弓倉先生のあれ?
高志は上級生の言葉に首を捻った。
なんだろう?
考えていると、高志の頭上で全校放送のチャイムが鳴った。
ピンポンパンポーン。
「きたっ!」
思ったとおりと、叫ぶ上級生。
続けて弓倉の声で放送が流れる。