身長差15センチの関係 3
1-3 鈴璃のところの会長、副会長
「あ、そうだ。え~と」
香織は思い出して、手にした原稿の中に2年D組の資料がないか確かめた。
順に探して、なかったので尋ねる。
「D組の原稿はそっちにある?写真屋さんのヤツ」
「あるけど」
「ならOK。鈴璃が通したってことは、このままの企画で出店できるってことね」
香織は、鈴璃の机の上から目当ての原稿を探し出して指さす。
「私が決めることでは……、」
鈴璃は言いかけて、
部屋の向こう側で生徒会長が大きくうんうんと頷いているのを目にとめる。
「……ないでしょう」
冷たく睨んで頷くのをやめさせた。