身長差15センチの関係 3

同時に隣の席から副会長の手が伸びて、会長の耳を捻り引く。

「文彦は自分の仕事をしなさい。会長の自覚あるのっ?」

痛たたたたっ。
声をあげる会長。

副会長はさらに懲罰を加えて、ごめんねと鈴璃に小声で謝って、仕事を続けてと低姿勢で
お願いする。

そのやり取りを見て、執行部室に広がるくすくすとした笑い。

はあ……。
鈴璃の気も、ほんの少し抜ける。

それで香織に目を戻す。

「で、このD組がなに?」
「ふふふ、それ私が出したアイディアなのよ」

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