身長差15センチの関係 3
『お姉ちゃんのも入れていい?』
そして、自分の分が終わると鈴璃の紅茶にも同じことをしたがった高志。
正直、高志が入れる砂糖は量が多すぎたのだけど、
『いいよ』
そう答えたときの高志はとても喜んで、
『入れるよー』
鈴璃のカップにスプーンを運ぶとても無邪気な顔は、
自分はいつでも弟の味方だと、
やはり幼かった鈴璃の心を満足させてくれた。
『美味しいね』
鈴璃には甘すぎた紅茶。
『そうだね』
その味を今でも覚えている。