身長差15センチの関係 3
2-5 鈴璃の招待状
そんなわけで、今日の夕食は高志が見守る横でつくるスパゲティ。
鈴璃は、手伝いたがる高志に満足する程度に手を出させ、サラダとスープも加えてつくる。
「ふふふ~」
スープの番をまかされて嬉しそうな高志。
子供のころのあの顔で、鍋の中をおたまでかき混ぜている。
「おいしそうだね、お姉ちゃん」
なんの計算もない弟から姉への言葉。
「火はもう少し強くしたほうがいい?」
「そうね」
訊かれて、鈴璃はそっと高志の頬に顔をよせる。