身長差15センチの関係 3

その心、弟に読まれた。

「お姉ちゃん、横になる?」
「いいの?」

「いいけど?」

弟の、なんで僕の許可がいるの?という顔。
鈴璃は、カーペットの上に寝転んだ。

うつ伏せで、弟に背中をまかせる。

弟は、寝転んだ鈴璃のぴったり横にすわり、背中と腰をマッサージしてくれる。

「ふうぅ」

鈴璃の全身から力が抜けていく。
このまま寝てしまいそう。

だけど寝てしまうと夕食の準備が……。
鈴璃は至福の中で、全力で睡魔と戦う。

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