白い月〜destiny〜
「…だよ。」


「何?」


僕は囁くような小さな声で聞いた。


美月も手に力を込めてきた。


そして…。



「優が好きだよ。私も優が好き。」



少しの風の音でも聞き取れなくなるような小さな小さな声だった。



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