白い月〜destiny〜
電話に出ると晴香の明るい声が聞こえた。

『もしもし?晴香だけど。ごめん 寝てたかな?』

晴香は私の親友だ。晴香なら…私がいなくなった時に泣いてくれるかも。

そんなことを考えてると 再び晴香の声が聞こえた。

『ちょっと聞こえてるの?おーい!美月?』

「ごめんごめん。聞こえてるよ。私も今帰ってきたところだから大丈夫。」

『なんだ そうなの?もしかしてデートー?』

「そんなわけないでしょ。それよりどうしたの?こんな時間に珍しいね。」

苦笑しながら否定すると 晴香は少し興奮した様子で話した。


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