白い月〜destiny〜
僕が幸せに浸ってボーっとしていると 美月が叫んだ。

「あ!ちょっと!危ない!」

「え?あ…うわ!」

もうちょっとでガードレールにぶつかりそうになるのをすれすれで回避した。


「し…死ぬかと思った…。」

僕が言ったのを聞いて 美月は大笑いした。

「それはこっちのセリフでしょ。優の焦ったところ初めて見ちゃった。ちょっと嬉しいけど すごく怖かった!」

そして二人でゲラゲラ笑った。


これからは安全運転で行こう。

美月の作った弁当を食べるまでは僕は死ねない!

幸せいっぱいの僕は 大袈裟な誓いを胸に 運転に集中したのだった。


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