白い月〜destiny〜
一時間半ほどたつと いつの間にか車は山の中に入っていた。

山といってもちゃんと舗装された道路が緩いカーブを描いて続いている。

もう11月も終わりだから木々の葉はほとんどなく 薄茶色の枯葉が道路の端に積もっていた。

外の寂しい景色とは別に 車内では僕達二人の楽しい会話は続いていた。

それはたわいもない…だけどお互いをもっと知るための貴重な時間だった。

< 132 / 374 >

この作品をシェア

pagetop