白い月〜destiny〜
僕は少しイライラしてきた。



「私知らなくて。こんなこと聞いてごめんなさい。」

「別にいいよ。幸せに暮らしてきた美月にはわからなくて当然だよ。」

僕は嫌な言い方をした。


「でも 今のご両親も優を大切にしてくれてるんでしょう?」

「まあね。今まで育ててくれたことには感謝してるよ。でも…所詮赤の他人だから。」

「そんな…。優をこんなに立派に育ててくれたんだから。きっと素敵なご両親だと…。」



僕の中の黒い物がついに爆発した。

< 145 / 374 >

この作品をシェア

pagetop