白い月〜destiny〜
僕は宮川に事の次第を話した。

自分の身の上と 美月に言ったひどい事全部。


宮川は黙って聞いていたが 僕の話が終わるとポツリと言った。

「お前も苦労したんだな…。」

「僕は最低だよ。美月には何の罪もないのにあんな…ひどい事を。」

宮川は僕の肩にポンと手を置いた。

「仕事を始めるまで まだちょっと時間があるな…。ここじゃなんだから ちょっと来てくれ。」


宮川が部屋を出て行くのを僕は慌てて追いかけた。

「おい!どこ行くんだよ。」

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