白い月〜destiny〜
僕は答えた。

「反省してるよ。僕は死ぬほど後悔してる!」


「それなら…。」

いきなり僕の頬に向かって宮川の握りこぶしが飛んできた。



ガツン!!



鈍い音を聞くと同時に 僕は横に倒れこんだ。

「いっ……。お前いきなり何するんだよ。反省してるって言っただろう?」

宮川はまだ右手を握り締めていた。

「ばか!お前が反省してるようだからこれですんだんだよ!もしお前が笑ってるようだったらなーこの屋上から突き落としてやったところだ。」


「まじかよ…。」

驚いたのと情けないのとで僕が起き上がれずにいると 宮川が手を差し出してきた。

僕はその手を掴んで立ち上がった。

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