白い月〜destiny〜
20分位歩いただろうか。
いつの間にか辺りは閑静な住宅街に変わっていた。
宮川は門構えの立派な和風の家の前で立ち止まった。
「これが俺の実家。」
「へぇー。なかなか立派な家だね。」
「うちの親父は厳しくてさ。いかにも日本男児って感じで。俺も子供の頃から柔道や剣道に空手までやらされたよ。」
「昨日のパンチがよけられなかった理由がわかったよ。」
「はは。もうそれは言うなって。さー次行くぞ。」
なんだ 宮川の家には寄らないのか。
宮川はまたスタスタと歩き出した。