白い月〜destiny〜
「涼太君?涼太君じゃないの!久しぶりねぇ。」


そこには髪の白い70代位の女性が立っていた。

宮川は気をつけの姿勢になるとペコリと頭を下げた。

「千鶴先生!お久しぶりです!」

「まあまあ。元気だった?お仕事頑張ってるの?」

「はい!何とか頑張っています!先日出張先から帰ってきました!ご挨拶が遅れて申し訳ありません!」


僕はポカンと口を開けて二人のやり取りを見ていた。

こんなに礼儀正しい宮川は初めて見たな。


「千鶴先生」はニコニコして宮川を見ている。

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