白い月〜destiny〜
「先生ごめんなさい。私には先生も友達もいるのに自分を恥ずかしいと思いました。捨てられた子供だということを恥ずかしいと思いました。そしてあの時の事も…優に嫌われるのが怖くて言えなかった。自分は普通に生きてきたふりをした。そのせいで優の辛さをわかってあげられなかった。大切な人を傷つけてしまいました。…そう言ってたのよ 美月ちゃんは。」

僕は涙が出そうになるのを必死にこらえた。

美月はそんなことを?

僕なんかより ずっと辛いのは君のほうなのに。


ごめん。ごめん美月…。
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