白い月〜destiny〜
「小学校の係に勇気ねぇ…。そんなにすごい係なわけ?」


宮川はゴクッと唾を飲み込んだ。


「その係とは…生き物係だ。」

「い…生き物係ぃー!?」

それを聞いた僕はベンチから跳び上がった。

宮川がジンマシンが出るほど動物が苦手なのは 会社では有名な話だった。


「あの…ウサギのふかふかした毛とか 俺の後をついてくるヒヨコ達とか…!今思い出しても鳥肌が立つ位だ。」


僕はあんぐりと口を開けていたが プッと吹き出すとそのまま笑い転げてしまった。

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