白い月〜destiny〜
ちょっと一息いれようとコーヒーを入れた途端携帯が鳴った。

電話に出ると今日出張から帰ってきた会社の同期だった。

『突然だけど 明日時間あるか?おまえの事だからどうせ休みでも仕事してるんだろう。』

図星だった。

『やっぱりそうか。』

同期は笑いながら続けた。

『明日の夜 俺の親友二人と飲むからおまえも来い。場所は……』

用件を伝えるとこちらの返事を聞かないうちに電話を切られた。

まったく強引な…一年振りに帰ってきても全然変わってないな。

でも僕はこいつが嫌いじゃなかった。

強引なところはあるが気さくで面倒見の良いやつだ。

親友二人っていうのが気になるが 僕が無理に話さなくても大丈夫だろう。


とりあえず行ってみるか。



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