白い月〜destiny〜
「あ…。雨だ。」


僕は空を見上げて呟いた。

美月がこの屋敷に入って30分が経過した。

美月は大丈夫だろうか…。

美月にとって残酷な事が待っている…千鶴先生はそう言っていたが。

案外 今頃は親子の絆を確かめ合っているかもしれないな。

できればそうであって欲しいと僕は思っていた。


入口の門が開き 僕は固唾を飲んで美月が出てくるのを待った。

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