白い月〜destiny〜
なんとなく…視点が定まらなくなってきた。

椅子から立ち上がった僕に 美月は二重にだぶって見えた。


「あれ…?」


体が一瞬宙に浮かんだ感じがして そのまま僕は床に倒れた。

「優!」

「おい!内山!」

「内山さん!」

みんなが僕の回りに集まってきて何やら騒いでいたが その声はだんだん遠くなり 僕は水の底に沈んでいくような気分で目を閉じた。


そして…。

僕はそのまま意識を失ってしまうのだった。

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