白い月〜destiny〜
僕はひんやりとした感触で目が覚めた。

美月が僕の額に手をあてているところだった。

「目が覚めた?」

「僕はどうしたんだろう…?」

みんなで話をしたところまでは覚えているが。

「突然倒れちゃったんだよ。体に触ったら熱くて 熱が40度近くあったんだから。」

僕は倒れたのか…情けないな。

ふと違和感を感じて体を見ると 着替えがしてあった。

僕は顔から火が出そうになって美月を見ると 美月も顔を赤くした。

「涼太がね 着替えさせてくれたんだよ。ずぶ濡れだったから風邪ひいちゃったんだね。」

「宮川が?あいつ いいところあるんだな。」

「本当は涼太がいいやつだってもう知ってたでしょ?」

「まあね。」


僕達は小さな声で笑い合った。


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