白い月〜destiny〜
美月の髪が僕の頬に触れた後 柔らかいくちびるが僕のくちびるにそっと触れた。


美月はクスッと笑って言った。

「しちゃった。優とのファーストキス。」

「うん。次は美月が風邪をひく番だからね。その時は僕が看病してあげるよ。」


「よろしく」と言った美月のくちびるを 今度は僕が塞いだ。


そして僕達は長い長いキスをした。



部屋の窓からは…丸い月が 僕たちをそっと見つめていた。


何も言わず…月はただそっと二人を照らし続けていた。
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