白い月〜destiny〜

第４章

涙のクリスマス

今日私はいつもより念入りにオシャレをした。


髪をちょっとカールさせたり。

いつもと違うリップにしたり。

仕事柄　いつもはしないネイルも今日は特別。


今日は…クリスマスイヴだから。


優と過ごす初めてのイヴに私は胸が高鳴るのを抑えられなかった。


今日は私も優も仕事は休みをとっている。

それは…今日はもう一つ大切な事があるから。

私はテーブルの上にある小さな包みを手にとった。

これはあの子に渡すプレゼント…。


私は五年前の出来事を思い出していた。