白い月〜destiny〜
雅也さんは私に子供をおろしてくれとは言わなかった。

代わりに「妻とは別れる。子供と動物園に行ったり遊園地に行ったりするのが夢だったんだ。」と言った。


晴れない気持ちのまま月日は流れた。


ある日 お腹の子供が動いたのがわかると 私の中に今まで感じた事のない感情が芽生えた。


愛しい…私の命よりも愛しい…この子。

私は毎日お腹の子に話しかけて愛情を注いだ。


元気?


早くあなたに会いたいよ。

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