白い月〜destiny〜

二度目の出会い

僕はパソコンの打ち込みを終えると 窓の外に視線を移した。

もうだいぶ日が落ちてきた。

10月も半ばを過ぎるとやはり肌寒い。

今日の待ち合わせは19時だからそろそろ出かけなくては。


僕は薄手のコートを掴むと財布をズボンのポケットに入れ 部屋のドアを開けた。

階段を降りると ちょうど下から母親が上ってくるところだった。


血の繋がらない 僕の母親役をしている人だ
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