白い月〜destiny〜
「転んだのに泣かないなんて エライね。」


「だって…ミクはもう5歳だもん。痛くても我慢できるよ!」


「ミクちゃんっていうんだ。かわいい名前だね。」


「えへへ。」

ミクちゃんは恥ずかしそうに笑った。


「そうだ!泣かなかったご褒美にいいものあげる。」

私はバックの中から あの子にあげるはずのプレゼントの包みを取り出した。

包みを開けると星のモチーフのついた髪どめがコロンと出てきた。
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