白い月〜destiny〜
「もちろんです。」

母親は私の目をしっかりと見て答えた。


「私はミクを愛しています。誰よりも。」


とても…とても強い愛情が溢れた目だった。


「ミクちゃんを幸せにしてあげてください。必ず。」


「ええ」と言って後ろを向いた背中に私は言った。

「ミクちゃんが言ってました。パパとママが大好きだって。」


母親は立ち止まると 小さな声で「ありがとう」と言い残し また歩き出した。



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