白い月〜destiny〜
優の両親へのプレゼントを選ぶと私達は外へ出た。

時間がかかってしまったのでもうすっかり暗くなっている。

大きなクリスマスツリーのイルミネーションが幻想的に輝いていた。


「キレイ…。」

「うん。キレイだ…。」


「ねぇ 美月?」

私は優の顔を見上げた。

「今から 空のイルミネーションを見に行こうよ。」

「えっ…?空の?」

「そう。」

ニコッと微笑むと優は私の手を引いて走りだした。


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