白い月〜destiny〜
優の車はどんどん街から離れて 山道に入った。

見覚えのある風景。


「もしかして…この前の?」

「ばれたか。」

優は小さく笑った。


「この前は海が見えたけど 今日はちょっと違うよ。」

「どう違うの?」

「言ったでしょ。空のイルミネーションって。」


空のイルミネーション。

それは…。


空一面に冬の星座が輝く…星空だった。


< 259 / 374 >

この作品をシェア

pagetop