白い月〜destiny〜
「すごい…。」

私はしばらく言葉を失った。

こんな星空があるなんて 今まで知らなかった。


「昔…。僕は田舎に住んでいたから 星が見えるのは当たり前だったけど。」

優は白い息を吐いた。

「こっちに来てからは そんな事も忘れていた。探せばすぐに見つかったのに。」

優は私の目を見て言った。

「美月のおかげだよ。美月と出会えたから。僕も上を向いて歩くことができる。」


私も…。

優と出会えて良かった。

心からそう思ってる。

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