白い月〜destiny〜
「優は流れ星って見たことある?」

「あるよ。子供の時にね。でも…願い事する前に消えちゃうんだよね。」

「そうなの?難しいんだ。」

「うん。難しいよ。願い事を思い出すまでに時間かかるし。」

私達は顔を見合わせて笑った。


優は私をじっと見つめた。

「美月はさ。もし流れ星を見たら何のお願いするの?」

「えー。なんだろう…?優とずっと一緒にいられますように…かな。」


優は私の頭をポンとたたいた。

「それはお願いしなくても もう決まってることだから。僕と美月がずっと一緒にいるのはね。」

私はちょっと顔を赤くした。

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