白い月〜destiny〜
私は照れ隠しに ちょっと口をとんがらせた。

「じゃあ 何をお願いすればいいの?」


優は私の髪を撫でながら優しく言った。

「ミクちゃんの幸せをお願いしなよ。」

「ミクちゃんの…?」

「そう。そして僕は美月の幸せをお願いするから。」

「じゃあ 優の幸せは誰がお願いするの?」

「美月が幸せなら僕も幸せだから。自動的に僕の願いは叶うんだよ。」


そう言うと…優は私にキスをした。


優しい 優しい キスだった。


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