白い月〜destiny〜
家に着くと 私はキーホルダーを取り出して鍵を開けた。

今度 優に合い鍵を渡そうかな…なんて考えながら。


「今お茶入れるから 座って待ってて。」

「うん。」


優は何度かこの家に来ているが いつも決まって同じ場所に座る。

狭い部屋だから そんなにスペースはないのだけれど。


10分程たってお湯が沸いたので紅茶を入れた。

私はそれをテーブルに向かい合わせに二つ置いた。

「はい。どうぞ。」


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