白い月〜destiny〜
「そっそうだ。ケーキ食べよう。お茶も冷めちゃうよ。」

「そうだね。早速食べようか。お・く・さ・ん。」

「もー!優!」


もう一度優をポカリとやろうと思ったら 優はひょいと避けた。


「そう何回もやられちゃたまらないからね。それに…美月はいつか僕の奥さんになるんだからいいでしょう?」

私が…優の奥さんに…?

「じゃあ…じゃあいつか優の奥さんになってあげるから。その時はちゃんとプロポーズしてよ?」


「わかってますよ。」

優は私の頭をクシャッと撫でた。


そして私達は しばし無言でケーキを食べたのだった。

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