白い月〜destiny〜
優は壁に向かったままだ。

「ねえ。優?優ってば。」

優の顔を覗き込むと 優は笑いをこらえていた。

「あー!ひどい!騙したの?」

優は私の方に向き直ると笑った。

「これくらいで怒るほど小さい男じゃないよ。僕は。それに…どうせすぐ脱ぐからね。」

そう言うと優の腕がのびて私を抱きしめた。


「何でこんなにつんつるてんなの。」

優はキスをしながらぼやいた。


「ムードだいなしだけど…まあ いいか。」


そして…部屋の明かりが消えた…。
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