白い月〜destiny〜
優と私は倒れこむようにベッドに入った。


「愛してるよ。」


優は私の耳元で囁き 優しく私を抱きしめ続けた。


小さな声が漏れると 私の口を優しく塞いだ。


こんなに暗闇が愛しいと思ったことはない。

優と愛し合うこの暗闇も 私は愛する事ができた。


優の濡れた髪は私と同じシャンプーの匂いがする…。


私は目を閉じて ずっとそんな事を思っていた。

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